アトピー性皮膚炎
水虫
じんましん
原因は食べ物や薬など様々ですが、原因がはっきりしないことも多いのが現実です。
症状が出ている期間も数日から1ヶ月以内と短期間の急性タイプと1ヶ月続く慢性タイプがあります。
採血でアレルギーの原因物質を調べる方法もありますが、必ずしも原因確定にはつながらないことも多いです。また、感染症が関係していることもありますので、症状があれば受診して下さい。
治療は抗アレルギー剤の内服です。ひどい時は短期間だけステロイドの内服・注射をすることもありま
す。
魚の目・たこ
芯がありクサビのように皮膚に食い込んでいてかなり痛いのが魚の目(医学的には鶏眼といいます。)、
台地状に盛り上がりさほど痛くないのがたこです。治療は、分厚く硬い皮膚を削ります。削ると歩行時の痛みは楽になりますが、同じような環境が続けば再発してきます。こまめに処置していけば再発しにくくなります。
お子さんの場合には、魚の目だと思っていてもイボであることが多いですので、気になる症状があればご相談ください。
いぼ
【ウィルス性のいぼ】
ウィルス性のいぼ(尋常性ゆうぜい)は手や足にできるいぼで、子供から大人まで、よく見られる病気です。液体窒素による冷凍凝固法を行うことが一般的(週1回~2週に1度くらいのペースで治療)です。この病気はウィルス(ヒトパピローマウィルス)感染が原因で、プールや公衆浴場などで、いぼのある人から感染することが多いと考えられています。また、一度どこかにできると、自分の体のほかの部位にも広がっていくことがあります。当院ではウィルス性いぼに対しレーザー治療は行っておりません。
【老化・紫外線によるいぼ】
老化や紫外線の影響によるいぼは、脂漏性角化症(老人性いぼ)です。早ければ30歳代から、主には40歳以降に発生し、加齢とともに増える皮膚の良性腫瘍です。紫外線により皮膚の細胞が変化してできる良性の腫瘍で、皮膚の老化現象のひとつとされています。顔面、頭部、前胸部、背部によくみられますが、全身どこにでも発生します。色は褐色調から黒色です。大きさは数mmから2~3cmくらいです。一見、シミに見えますが、シミは平坦で、脂漏性角化症(老人性いぼ)は皮膚からわずかに隆起していることが違います。治療法としては、1)液体窒素による冷凍凝固法と2)CO2(炭酸ガス)レーザーによる治療があります。
液体窒素による冷凍凝固法
液体窒素にて脂漏性角化症(老人性いぼ)を冷凍して治療します。
1回の治療では不十分なことがあり、1-2週間おきに複数回の治療が必要なことがあります。
液体窒素冷凍療法では治療後に強い炎症が起るので、稀に治療部に瘢痕が残ることがあります。よって、顔面の脂漏性角化症(老人性いぼ)の治療には液体窒素治療は適さず、後述するCO2(炭酸ガス)レーザーによる治療が適しています。顔面以外はこの方法で治療することが多いです。
CO2(炭酸ガス)レーザーによる治療
顔面の脂漏性角化症(老人性イボ、いぼ)は前述の液体窒素での治療も可能ですが、手術痕がのこらないようにきれいに治療するには、炭酸ガスレーザーを使った治療が用いられます。炭酸ガスレーザーは顔面の脂漏性角化症(老人性イボ、いぼ)、を蒸散させ、皮膚表面から浅く削り取ります。傷は“擦りむいた”程度の浅さなので、痕をほとんど残さずにきれいに治ります。
☆CO2レーザーによる治療は、希望される方に自費診療で行います。
みずいぼ
皮膚の表面で感染が拡がって、徐々にいぼの数は増え、ひとつひとつも大きくなっていきますが、やがて体にウイルスに対する免疫が成立すると自然に治癒します。
しかし、免疫が成立するまでの間はいぼが増加し続けますので、施設によっては患児がプールに入ることを禁止されてしまう場合があります。また、肌の弱いお子さん(特にアトピ―性皮膚炎のある子供)の場合、極端にたくさんの水いぼができて難治化する場合もあります。さらに、水いぼに痒みを生じ、周辺の皮膚が湿疹化することもあります。このように様々な問題を生じる時には、必要に応じて治療を行います。
とびひ
虫刺されや汗疹(あせも)等のすり傷、ひっかき傷等から細菌が入り、それを触れた手で他の場所を触ることによって「飛び火」のようにどんどん湿疹が広がっていく病気なので「とびひ」と言われています。
とびひは皮膚を清潔に保つことが大切です。湯船にはつからず、シャワーがよいでしょう。石鹸を使うことは大切ですが、強くこすらず優しく洗いましょう。
治療は抗生物質 の内服、患部には外用薬を塗ります。
帯状疱疹
治療は、抗ヘルペスウイルス薬の内服を出来るだけ早期に開始することが有効です。重症例では、入院して抗ヘルペスウイルス薬の点滴静注が必要な場合もあります。痛み止めに非ステロイド系抗炎症剤の内服やビタミンB12の内服も併用されます。外用薬は非ステロイド抗炎症剤の軟膏、細菌二次感染が考えられれば化膿止めの軟膏、潰瘍化してしまったものに潰瘍治療薬が使用されます。また帯状疱疹後の神経痛に対しては、様々な治療が試みられていますので、ご相談下さい。
ニキビ
ニキビの状態、肌質などにより、治療法を組み合わせます。ニキビは早く治療してニキビ痕を残さないようにすることが重要です。
治療法(保険がききます)
◎ディフェリンゲル:新しいレチノイド(アダパレン)外用剤によりニキビの初期である面疱に作用し毛穴の詰まりを取り除きニキビの進行を防ぎます。
◎抗生物質の外用剤(ダラシンTゲル、アクアチムローションなど)を使い、ニキビ菌を殺して毛穴の炎症を抑えます。
◎ビタミン剤(B2、B6、ビタミンC)の内服で皮脂の分泌亢進を正常化させます。皮脂の酸化、炎症の広がりを抑えます。炎症後の色素沈着を抑えます。
◎抗生物質の内服。テトラサイクリン系の抗生物質(ミノマイシン)は、ニキビ菌を殺す作用に加え、ニキビ菌の作るリパーゼ(皮脂を分解して赤い炎症を起こす脂肪酸を作る作用を持つ)の働きを抑えます。マクロライド系(ルリッド、クラリスなど)もニキビ菌を殺して炎症を抑える効果があります。
◎毛穴の詰まり、面疱を圧出する処置(自己処理:指で絞るとシミが残りますので避けましょう)
◎ニキビに効果のある漢方薬
※ケミカルピーリング、イオン導入、美容注射・点滴は自費診療になります。